36日後に早期退職

◎「石見人 森 林太郎として死せんと欲す」

 

今回は森鴎外の遺言から。

今年は森鴎外の100回忌にあたる年だそうです。

 

森鴎外

大文豪であり、医者であり、数々の経歴・地位を獲得した歴史上の偉人。

 

この偉人が残した遺言が

「石見人 森 林太郎として死せんと欲す」

自分はあらゆる名利を捨てて、石見の国で生まれた森林太郎という一個人と死ぬのである。

こういう思いの遺言なんですね。

 

この遺言の解釈には諸説あるようです。

・一切の名誉を捨てる高い境地?

・まだ十分に評価されていないという思いから、他人への不満

・経歴・評価を気にするあまり、自分らしい生き方ができなかったという自分への不満

 

高い境地よりも強い情念があった説の方が強いようです。

 

そうだとすれば、歴史上の偉人であっても残念です。

最後の瞬間は穏やかに感謝して終わりたいですね。

 

「自分のやりたいことを最大限やらしてもらいました。この私を理解してくださったみなさんに感謝です。」

早期退職は最後の瞬間をこう呟くための選択のような気がします。

 

早期退職まで後36日